静岡を14時に出発して
関門海峡にたどり着いたのは
朝の6時
天気は良くないけど
雨も降ってはいないので
照りつける太陽よりはましかと思い
いざ福岡へ
今回の相棒は
蛯名君です
文句も言わずついてきました
よろしくお願いします
現場に着いて
荷物を降ろして
少し休んでから温泉にでも行って
体を休めようかと楽なことを思いついたが
天気が悪いと予報が出ていたので
そのまま作業をすることに
私たち 寝ていません
で 対面した対象物がこれ
左官も手を付けていない
生まれたてのコンクリートの壁です
目地がずれていたり
目地のラインががたがただったり
目地底も目地の天端も
気泡がひどく
おまけにこんなに長い
低い壁があったり
おいおい聞いてないよと
思いつつ
手を付けるからには
終わらせなくては帰れません
1週間の予定でしたが
急遽ホテルを取り直して
ここに映る蛯名君と
3週間にわたる遠征の始まりです
これはピンホールの処理です
一つ一つ内職のように
こつこつと埋めていきます
時間がかかりますが質感が
ぜんぜん違います
半分以上は左官仕事です
下地処理は
赤坂義語先生の
最も力説する重要な要素です
表面が型枠に引っ張られて
取れてしまった場所は
大きく補修しますが
なるべく健康な場所が残るよう
気を付けます
色決めは
監督さんと町中の打ち放しを
歩き回ってみてお互いに意見し合って
また企業の入り口で顔となる場所なので
イメージも考えこのように決まりました
福岡のコンクリートは少し色がついています
東京のコンクリートは黄色が強く出ているのが特徴ですが
それより赤みが出ているのが福岡のコンクリートです
あえて無彩色に近い清潔感のある色にしてみました
前半は天気が不安定で
この様に雨が降ったりしましたが
屋根下の作業をしたりしてしのぎました
中盤以降は連日の34度で
あまりに暑くて身も心もおかしくなりそうでした
蛯名君は自分の手が遅いと感じ
休憩もそこそこに頑張りました
顔つきも強くなりいい男になったと思います
完成です
こちらは主に私が仕上げた壁です
きれいになりました
これは主に蛯名君の仕上げた壁です
よくできていると思います
だいぶ口を出しましたが
手は出していません
彼は真っ直ぐな心で仕事をします
あと何年かしたら私を追い抜くでしょう
そうならないように勉強したいと思います
静岡に帰ってきましたが
涼しいです
それだけで幸せです