見にくいかもしれませんが
真ん中あたりに補修痕があります
充填剤での補修ではこのあたりが限界です
これをタッチアップしても
違和感はぬぐえません
いやいや自分だったらもう少し
上手くやれますよ美想科学さんと言われる方も
いるかもしれません
だとしても1年後補修した場所は白くなります
周りが経年変化で黒く焼けますから
このやりかたが
私たち独自のやり方になります
コンクリート打ち放しの補修と
基本理念が同じです
経年変色にどう対応するか
自然に見えるためにどんな色を作るか
そしてどう着色するか
全て計算して
今できるベストな答えです
もっといいアイディアが生まれるかもしれませんが
この様な場合パテ処理をして
単板貼りをするのがベターな
選択ですが明日オープンで
材料がないという状況なら
単板なしで直します
この大きさの傷に
ワックス処理は向きません
ポリパテで処理します
木目が薄くなりました
パテを隠ぺいするために
仕方がない状況です
これに木目を足して
終了です
これも真ん中あたりに
補修痕があります
方向変色に対応しています
この写真は
何をしたのか分かり易い
ヒントになると思います
これは左端に
10円玉ぐらいのパテがしてある
部材です
自然な仕上がりになっています
これは石との取り合いに
濃い染みが出ていた柱です
きれいに消えています
しみ抜きはしていません
建具の小口です
今回はなかなかの大型企画になりました
白木ばかり50か所超の
補修作業でした
白木は補修が難しいです
責任も重く感じます
今はともかく
2年後 5年後 10年後
どう見えるかが大切です
弊社も長いスパンで検証していきます