白木の補修

白木の補修1.jpg

見にくいかもしれませんが

真ん中あたりに補修痕があります

充填剤での補修ではこのあたりが限界です

これをタッチアップしても

違和感はぬぐえません

いやいや自分だったらもう少し

上手くやれますよ美想科学さんと言われる方も

いるかもしれません

だとしても1年後補修した場所は白くなります

周りが経年変化で黒く焼けますから

 

白木の補修2.jpg

このやりかたが

私たち独自のやり方になります

コンクリート打ち放しの補修と

基本理念が同じです

経年変色にどう対応するか

自然に見えるためにどんな色を作るか

そしてどう着色するか

全て計算して

今できるベストな答えです

もっといいアイディアが生まれるかもしれませんが

 

白木の補修3.jpg

この様な場合パテ処理をして

単板貼りをするのがベターな

選択ですが明日オープンで

材料がないという状況なら

単板なしで直します

 

白木の補修4.jpg

この大きさの傷に

ワックス処理は向きません

ポリパテで処理します

 

白木の補修5.jpg

木目が薄くなりました

パテを隠ぺいするために

仕方がない状況です

これに木目を足して

終了です

 

白木の補修6.jpg

これも真ん中あたりに

補修痕があります

 

白木の補修7.jpg

方向変色に対応しています

この写真は

何をしたのか分かり易い

ヒントになると思います

 

白木の補修8.jpg

これは左端に

10円玉ぐらいのパテがしてある

部材です

自然な仕上がりになっています

 

白木の補修9.jpg

これは石との取り合いに

濃い染みが出ていた柱です

きれいに消えています

しみ抜きはしていません

 

白木の補修10.jpg

建具の小口です

 

白木の補修11jpg.jpg

今回はなかなかの大型企画になりました

白木ばかり50か所超の

補修作業でした

白木は補修が難しいです

責任も重く感じます

今はともかく

2年後 5年後 10年後

どう見えるかが大切です

弊社も長いスパンで検証していきます