徳川最後の将軍
公邸跡に静岡では知られた
格式高い庭園がきれいな施設があります
その門に車がぶつかったので
直してくれないかと連絡があり
補修でやれないかと聞かれました
単板を張ってエイジング
エポキシで成形して着色など考えましたが
どれも偽物にしてしまうので
補修ではやれないと説明し
また車が当たっても被害が出ないよう
角当てを作って取り付けたらどうでしょうと
提案させていただきました
これは新築時に傷にしてしまった
傷を補修した跡です
エポキシが入っていて
痩せも少なく色だけが消えている状態です
この業界に身を置くものとして
仕方がない結末とは思いますが
補修の限界が見えてしまいます
イメージ図をいただき
銅像のメンテナンスや補修の事を
教えていただいた高岡の銅器屋さんに
無理難題を聞いてもらい
完成しました
黒く見えますが
薬品で変色してあり
塗料で着色していません
この質感さすがです
結局私は取り付けと
連絡係みたいなことしかしていませんが
作ってくれた人と
建物の主が喜んでくれたので
本望です
こだわりのが大事だと
この年になってさらに感じる
お仕事でした
これからはお車が傷になりますので
お客様 慎重に運転してください