ベージュのネオパリエ
赤茶色の御影石
ピンクのタイル
雨風が当たる場所
お日様も照りつける
無機質な材料にどう挑むか
この夏の課題でした
黒はより黒く
しかしながらうごめく柄が
存在し透かしは黒く
正反射は輝く
風や臭いの問題で
テストピースの色合いを保持しながら
別の解釈で臨みました
怪しい雰囲気になったかなと
思っていたらビルの利用者様に
かっこよくなったと言われ
少しうれしい
こういう仕事は自分がかっこいいと
思えるかが大事で言われたから
やったではいい作品はできない
もはや私にとっては作業ではありません
フロアーの御影石には
新しいタイルが張られ
階段をそれに合わせて
着色することになり
人が歩いても取れない
タイルに塗れるペンキ探しが
大変でした
腰壁は艶消しの黒
壁は白い石目調に塗ります
相棒もよくがんばりました
8月は雨がひどい半日だけ休み
あとはひたすら働きました
少ない人数だから仕方がありませんが
相棒には感謝しています
10月に夏休みを取ることにしました
向こうに見えるのは息子です
夏休みに手伝っています
この柄は全部彼が付けました
将来会社を継いで欲しかったのですが
車のメーカーでデザインをやるそうで
がっかりしています
これが最後の共同作業かもしれません
あと娘も手伝ってくれて
来年富士宮でレストランを
オープンさせるのですが
その相棒も手伝ってくれて
どうにかこうにか足場の解体の日を
迎えることができました
遠くから見たら
黒く
白はより白く
モノトーンのビルに
生まれ変わりました
白い部分は石目調になっています
思えば看板棟の黒塗りから始まっています
あっという間の2か月半でした
色の切り返しもあり
養生の盛り替えが大変でした
この白は私が作った白です
ハイライトの時
真っ白になるよう工夫しています
陰るとどよーんとします
黒を使っていません
コンクリートに寄ってしまった感があります
他にはない
仕上げになっています
クリアーは艶消しのUVプロテクト
機能を有する物をぬっています
最後に私に期待してこれをやらせてくれた
ビルのオーナー様
現場監督の花崎様
ありがとうございました